
夕立のかおりで乾杯
りんクン、宮沢賢治は大丈夫でございます。彼は1933年に37歳で亡くなってますので死後50年経過しています。
文学以外に、音楽にも雨をモチーフにした作品は数多くあれども、クラシックの名曲『雨だれ』を作曲したフレデリック・ショパンは、今年生誕200周年ですね。それでは『雨だれ』 をBGMに、こないだ後輩のカメラマンから聞いた話をひとつ。
彼が食と酒の師匠と崇める、先輩のバーテンダー(International Bartenders Competition Japan Cupで優勝したこともある酒のプロ)に『最近お気に入りの酒の肴』について質問したところ、返ってきた答えは『夕立の匂い』を肴に日本酒をやることだと。
世の中には、夕立時に立ちこめる”あの”匂いのファンは結構多いらしく、実際に化学者達が60年代から研究していて、その成分が明らかにされている。香水では付けた直後のトップ・ノートと数時間後のラスト・ノートへと香りの変化を楽しみますが、夕立の香りにも同じ楽しみ方があったとは!
まず、夕立の降り始めにやってくるあの”モワッ”としたトップ・ノートの成分が『ペトリコール』。そして雨上がりの河原のようなラスト・ノートの成分が『ゲオスミン』。この二種類の香りのミックスがえも言われぬ”あの”香りを構成しているのだ。
既に1964年にNature誌に発表されている。しかし何の有用性も見いだされなかったため研究は進まず、純粋な成分合成に成功したのは2003年とのこと。
香水も、花のエッセンスや樹木のオイルなどの、いわゆる『イイ』香りの寄せ集めだけでは完璧なものは出来ず、ほんの少し『生ゴミ』が発するガスの成分を混ぜたりすることで、官能的な香りが完成することもあるという。
ちなみに『ペトリコール』は、植物由来の油が粘土層などの土や岩に溶け込んだものが、雨にぬれることで空気中に発散される。
もうひとつの『ゲオスミン』は、乾燥にも強い藻類や放線菌と呼ばれるバクテリアが産み出しているもので、これも同じく雨に地面が濡れることで、成分が大気中に発散される。
今週は晴れが続きそうですが、次の夕立に皆さんも縁側で一杯いかがでしょうか?
そんなシチェーションでの選曲お願いします、章太郎さま。
映画『パフューム』見てから、「嗅ぐ」スイッチがはいってしまったのか、いいにおいもいやなにおいもふくめて楽しめるようになった。感覚広げると世界がひろがる。雨のにおいは石や木や土と感応して、かつての故郷の記憶とリンクするなー。
http://www.youtube.com/watch?v=GPq4iZTUgtY
PerfumeはObsessionのかたまりでしたね。とても官能的でした。

























