
ひとを喰ったはなし
タコは自分の足を自分で食べるという。 同じように自分の身体を食べちゃう小説がある。
小松左京の「凶暴な口」。 この小説はショッキングだった。
一人の男が自分の身体をすこしづつ食べて自殺をするという話。 自分の足を切り落としステーキにし、自分の肝臓(レバー)をソテーし、内臓を腸詰めにし、自分の身体を機械の身体(生命維持装置)におきかえつつ、すこしづつ食していく。最後は自分の目玉をくりぬき、口にほおりこみ、脳みそにスプーンを突き刺し、味わいながら死に至る。
食人の文化をカニバリズムというけれど、「凶暴な口」は、他者ではなく、自ら食しているわけだからカニバリズムのなかでも上品な部類だろう。
そもそも、およそ80万年ほど前の初期人類は日常的に人肉を食べていたらしい。 スペインで発掘された骨の化石から、日常的な食人の可能性が明らかになったとNational Geographic Newsは伝えている。遺体の調理が一般的で慣習化していたそうだ http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20100901001&expand#title
人類は文化という形で野蛮さを隠している。 http://homepage1.nifty.com/awaya/hp/ronbun/r004.html
グルメとしての食人は、中国、斉の桓公の料理人、易牙がその息子を蒸し焼きにして献上した事例がある。 「羊たちの沈黙」のハンニバル・レクター博士は、胸腺と頬肉の方が好物。クレンドラーの前頭葉をソテーにしクレンドラー自身に食べさせていたけど、あれは心底きついシーンだった。 http://www.youtube.com/watch?v=noupHDxmUTE
ひとはカニバリズムに嫌悪感を感じる一方で、医療分野においては人体そのものを原材料とした医薬品が利用されてきた。 日本でも昔から、脳(脳漿)、肝臓、肺、心臓、人骨、人肉、胎児などを医薬品として用いた例があるという。
古来、ネイティブアメリカンは人食いをする野蛮な部族のことを「ウエティコ」という言葉で蔑んだ。 現在のネイティブアメリカンにとって「ウエティコ」とは「白人文化」を表す言葉となっている。
ひとは突き詰めてみれば様々な形で他者を食らって生きている。
さて断食でもするか。
さて、このサイトもいよいよリニューアルですね。ホリンキー編集長、どんな感じですか?。
リニューアル?!楽しみです!
読み物としてとても面白かった!

























