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ラジオ番組「シンクロノシティ」

シンクロノシティ | MON-THU 16:00〜19:00 ON TOKYOFM

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2010.11.8
ネアンデルタール人と反キリスト

ネアンデルタール人と反キリスト

オジー・オズボーンの全ゲノムがついに解読されたようで、オジーのゲノムにはネアンデルタール人の遺伝子が含まれていることが明らかになったそうだ。

オジー・オズボーンは、「大量のアルコール、コカイン、モルヒネ、睡眠薬、咳止めシロップ、LSD、ロヒプノールなどありとあらゆるものを摂取してきた自分がまだ生きていられる理由はDNAを見れば明らかになるのかもしれない」と自分のゲノム解析に興味を示していたそうだ。
というかオジーといえば、コウモリの首をかみちぎりその毒で入院したこともある。マリリン・マンソンによれば「鼻からアリを吸っている所をみた」という伝説すらある。ドラッグにかぎらずあらゆるものを「摂取」してきた奇人としても知られる。
その結果、オジーの遺伝子にはネアンデルタール人の子孫であることを表わす遺伝子が含まれていることがわかった。

オジー映像

たしかおととしくらいまではネアンデルタール人と現生人類との間で交雑はなかったということが定説だったと思うけど、去年ネアンデルタール人のゲノム情報が公開され、さらに今年5月に「Science」誌に掲載されたり、「National Geographic」が取り上げたりして、定説がくつがえされた。

へえ、と思っているうちにオジー・オズボーンの中にまで見つかったとは。常識はあっという間に変っていくんだね。
米国にはゲノムの塩基配列解析企業というのがある。
ネアンデルタール人はわれわれ現生人類の直接の先祖ではない。
しかし死者を埋葬したり、道具や火を使っていたことで知られる。
体が頑丈で、頭もよく、活動範囲も広かったようだ。
それが4万年前に滅んでしまうのだけど、その理由はまだ明らかになっていなくて、約4万年前に現れ始めた我々現代人の祖先である「クロマニヨン人」によって絶滅に追い込まれたといわれている。

北欧の神話に出てくる巨人族、またビッグフットをはじめ世界中で雪山に住む怪物の神話があるけれど、それがネアンデルタール人の子孫だという説もある。氷河期を生き延びたネアンデルタール人は寒さに強く,毛むくじゃらで、更にその子孫が生き延び、ヒマラヤのイエティ(雪男)になった説もある。以前、デイリープラネットのゲストの登山家がヒマラヤでイエティを見たという話をしていたけど、それは何万年も生き延びたネアンデルタール人だったのだろうか。
いずれにしてもわれわれ現生人類が世界にひろがる前から、地球にいた先住民であることは間違いない。
クロマニヨン人とネアンデルタール人はある時期、同時に存在していて、そこで闘争があり、結果ネアンデルタール人滅ぼされたわけだけど、闘争だけでなく、交雑というか恋愛(?)もあったということなのだろう。異種間交流だ。
 
◯先住民は人か動物か。
 
ところで昔、ヨーロッパ人が植民地をひろげるためアフリカやアメリカ大陸に進出していった時代、そこでキリスト教徒とアメリカ先住民の出会いがあった。
その出会いは悲惨なものであったことはよく知られていると思うけど、それはもう闘争というか殺戮。その結果、アメリカの先住民はコロンブスが来てから1世紀の間に80%減少したともいわれる。
 
コロンブスは英雄か、それとも犯罪者か

その殺戮にお墨付きをあたえたのがキリスト教の教会だ。
 
当時、新大陸へはキリスト教の宣教師が同行していたのだけど、それは出会った現地人を「人間」かどうかを調べる必要があった。
つまりそこにいる先住民が神が創りたもうた「人」なのか、そうでない「動物」なのかを判断させるために宣教師を連れて行った。
もし彼らが人間でないなら殺すことも、奴隷として使役させることもできる。
もし彼らが人間ならキリスト教を布教して啓蒙する必要がある、と考えたのだ。
そして結果、先住民は虐殺され、アフリカの黒人は奴隷とされるのだけど、この件についていまだ正式に謝罪はされていないらしい。
 
ベネズエラのチャベス大統領はローマ法王に先住民虐殺の謝罪を求めている。
先住民族のグランマザー13人がバチカンに抗議行動

話をオジーオズボーンに戻そう。
オジーオズボーンのネアンデルタール人の遺伝子の話だ。
してみると反キリスト的ハードロックの元祖オジーの反人間性は、ネアンデルタール人の血がそうさせているのかもしれないと思われる。
ロックは反キリストの遺伝子の産物。その底流には人間によって滅ぼされた先住民の血があるかもしれない。
 
ローリングストーンズが「悪魔を憐れむ歌」を歌い、ビートルズは「ヘルタースケルター」を、セックスピストルズは「アイアムアンチクライスト」と叫んだ、そしてオジー・オズボーンは悪魔的ヘヴィメタルを通じて、反キリスト=北欧神話の巨人=ネアンデルタールの祝祭をおこなっているといえなくもない。
 
「善=霊=キリスト教=権力体制」人間
       vs
「悪=肉体=土着文化の神々=メタル」ネアンデルタール人
 
やがてオジーの音楽遺伝子は北欧神話の神々を信仰するバイキング・メタルへと至る。
またブラジルのセパルトゥラ(Sepultura)のように。
キリスト教に支配された歴史を背景に土着の民族音楽を誇らしげに融合させたメタルを生み出している。

結局は種を超えた「越境者」たるものなのだ。
獣と交わる愉悦は、聖職者からすれば邪悪だが、
生命を讃美するものにとっては、喜びそのもの。

オジー・オズボーンは『SUN』誌のインタビューでこのように答えている。
 
「悪魔とかそういったことばかり強調されるけど、それは真実じゃない。俺らは、ベトナムについて歌ってたんだ。もし、自分の子供が箱に詰められて戦争から 戻ってきたら、俺は気がおかしくなるだろうよ。政治的なことに巻き込まれるのは嫌だし、理解もしてない。誰もが死ぬのはわかってるが、子供は(戦争には)送らねえよ」
 
 
4万年前の欲望の昇華が、あらたな子どもを生む。
人間のみが他の種を殺し、人間同志をも殺す。
種の国境を超え,射精し、受胎したものが、邪悪な呪文で平和を歌い継ぐ。
ヘルタースケルター。
それがネアンデルタール人の遺伝子だ。

 

 

 

 

3 Comments
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とんかつ

すごいっ! 夢と現実が清濁混合したような気分です。
2回読んじゃいました。

堀内貴之

死者に花を手向けて埋葬した痕跡は有名だけど、
それが現代の僕らの情緒と同じものだとは限らないよね。

僕はネアンデルタールがどんな世界観で生きてたのかがもっと知りたい。
おそらく現代の人間が持っていない超自然的な”観”を持ってただろうね。

オジーのゲノムの解析や研究はさらに続くのかな?
そうしたらもっとネアンデルタールの息吹が聞こえてくるのかな?
もっと知りたいなぁ、ネアンデルタール人のこと。

世界に2%しかいない赤毛は彼らの末裔の証だって話は聞いたことあるね。

松木信治

(介護の)仕事場で手を止めてよんじゃいました。

むかしどこかで、SPHERE MUNDIという本を見た覚えがあります。
氷河期を生き延びた人類。解読されない種族の交代劇。
海賊への憧れ。
南極や北極の氷が解けてくれば、その辺の埋もれた情報が見えてくるんでしょうか、、
極地の氷が解けることへの怖れは環境保全への想いだけではないかもしれませんね。

ネアンデルタール人はどんな音楽を奏でていたんでしょう。そもそも音楽はあったんでしょうかね~