DP labとは

世界は毎日変わっている。

TOKYO FMで毎晩「Daily Planet」という番組をON AIRしてきたこの2年間、様々なニュースを通してアメリカの影響力が急速に弱まっていく姿を見たことは強烈な経験だった。世界のパワーバランスが変わった。それは国家間の権力バランスというよりも、民衆の意識においてだった。ベネズエラのチャベス大統領だけじゃない。「今はもうアメリカの時代じゃない!」と口にする人々が世界中に溢れ返ったという、その状況だ。僕らは今まさに時代の変わり目を生きている。

でもほとんどの日本人はそんな世界の大きなうねりの中には生きていない。その善し悪しはまた別の議論だが、僕らはあくまでも日本という国の中で右往左往している。だから世界の人たちは日本人のことをよく知らない。自国の経済よりも環境問題のような世界規模の問題を優先して考えなければならないこの時代に、これは大きな問題だ。世界は僕らを、僕らは世界を知らなすぎる。

ラジオマンである僕らが見ている世界には必ず音楽がなっている。歌はまさにその土地の声だ。現地の音楽を聴きながらニュースを読めば、自然とそこに暮らす人々の顔や心情が見えてくる。民族や宗教の違いから最初は「なんじぁこりゃ?」と首を傾げたニュースでも、結局は僕らと同じ普通の人たちの起こした事件なのだと知ることができる。ニュースに国境はない。ロンドンもガザもブエノスアイレスもコペンハーゲンもみんな一緒。僕らは今、同じ時代を生きている。

現在、世界に配信されているニュースのほとんどは3大通信社によるもので、なかなか現地の人の顔までは見えてこない。僕らは世界のニュースを独自に解釈しながら民衆よりに編集し、知らないものを掘り下げることによってその土地のカルチャーを読み取ろうと試みる。番組開始以来、そんな感覚で日々のニュースを積み重ねてきたのだが、やはりラジオだけでは伝えきれないものもある。映像を見れば一目瞭然ということもあるだろうし、自分のペースで活字を読んでもらえばさらなる興味へと繋がってゆくこともあるだろう。そんな想いからこのサイトを立ち上げるに至った。このサイトを通してもっと世界を身近に感じてもらえたら幸いであります!

2009年2月吉日

堀内貴之